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■櫻井賞の趣旨 櫻井賞は、トキシコロジー研究の将来を担う若手の研究活動を奨励するため、毎年開催されるチョークトークでの発表者のうち、将来性あふれる発表を行った若手研究者を顕彰するものです。櫻井賞の名前は、チョークトークのメンバーだった故櫻井照明博士(下記)の名前にちなんでいます。 ■櫻井賞の由来 故櫻井照明博士(享年41)は、東京薬科大学生命科学部の助手、講師を経て、徳島文理大学薬学部の衛生化学講座(姫野誠一郎教授)の助教授として赴任しました。ヒ素の免疫攪乱作用、およびヒ素のケミカルバイオロジーを研究テーマとし、トキシコロジー研究の将来を背負って立つ人材として将来を嘱望されていました。日本免疫毒性学会年会賞、日本微量元素学会浜理薬品賞、日本トキシコロジー学会優秀発表賞など、多くの受賞歴があります。何より、その飾らない人柄から、チョークトークの若手の応援団長的な存在として、多くの若手研究者を叱咤激励し、かつ、慕われていました。大変残念なことに、2006年9月、第13回日本免疫毒性学会(倉敷市)に参加中、滞在先のホテルで脳出血を起こし、亡くなりました。櫻井賞は、櫻井照明氏が持っていた「若手研究者をもっともっと元気にしたい」という夢をつなぐために、チョークトーク有志によって設立されました。なお、櫻井賞の賞金はすべて、この賞の趣旨に賛同していただいている有志の方、およびご両親からの寄付で成り立っています。 ■櫻井賞の審査 チョークトークでの発表者の中で、40歳未満の者を対象とし、参加者全員による投票で審査します。研究内容のレベルだけでなく、将来性、熱意、および、参加者に熱い議論を呼び起こしたか、などを重視して審査します。 ■賞の内容 賞状、賞金3万円の他、副賞として、チョークトークの趣旨にちなみ、いつでも実験台のそばでディスカッションができるように、特製ホワイトボードを進呈します。 文責: 徳島文理大学 薬学部 姫野誠一郎(櫻井賞審査委員長) |