医療薬科学とは、医薬品の創製、開発、評価、適正使用など非常に幅広い学問分野です。医療薬科学の目的は、薬物治療の安全性、有効性、質の向上を図り、疾病の治療や予防、健康の維持に貢献することになるかと思います。

医療薬科学の領域を発展させることにより、①医薬品の適正な使用や指導によって、医療の効率化と医療費の削減に貢献できる、②新しい医薬品の開発や改良によって、人類の健康と疾病の治療に貢献できる、③医薬品の安全性や有効性の評価や管理によって、医療の質の向上と患者の安全を守ることができると考えられます。

医療薬科学部会では、医療薬科学に携わる研究者、薬剤師、学生の学術活動の活性化、若手研究者の育成の推進を目指し、「医療薬学フォーラム/クリニカルファーマシーシンポジウム」、「次世代を担う若手のための医療薬科学シンポジウム」を開催し、成果発表や情報交換、討論の場を提供しています。

医療薬科学は、医薬品の関わる様々な分野で未来の医療を革新し、社会に貢献できる可能性を秘めています。本部会の活動にご指導、ご協力いただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。


 
 
日本薬学会医療薬科学部会 部会長  北原 隆志  
(山口大学医学部附属病院 薬剤部)