衛生試験法

「衛生試験法・注解」は、日本薬学会が編集出版する衛生関連領域の試験法で、人の健康と健全な環境を守るための各種試験法が収載されています。本書は1956(昭和31)年に創刊され、以来、時代の要請に応えて収載試験法の追加、改定が継続的に行われ、版を重ねてきました。

「衛生試験法」の作成・編集は、日本薬学会の衛生化学・公衆衛生学分野の専門家から成る衛生化学調査委員会のもとで行われてきましたが、1998年の衛生薬学委員会 試験法担当者会議への改組・改称を経て、2002年からは環境・衛生部会の試験法出版委員会衛生試験法編集委員会のもとで実施されています。

本書は2000年版までおおむね10年に一度改定を行い、その中間年に追補ページを付して、改定した試験法および新規に作成した試験法を補っていました。しかし、近年、食品や生活用品、水、空気など人の健康と環境に関わる測定項目と分析の対象が拡大し、また、分析技術の進歩も著しいことや、衛生関連の法令等の改定への対応の必要性などから、新しい試験法の速やかな公開が望まれるようになってきました。そのため、2005版からは5年に一度改定を行っています。

なお、薬学生用として「必携・衛生試験法」も出版しています。

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